明升体育_明升体育app-官网4年11月18日
兵庫県立大学
学長 太田 勲
先日、大学祭が賑わいの中で無事に終わりました。一部残念な事態も発生しましたが、全学友のために献身的に取り組まれた両キャンパスの実行員会の学生諸君に感謝の意を表します。入学時からコロナ感染症の影響をまともに受けてきた3年生が中心となって、準備の段階から後片付けまで力を合わせて取り組まれている姿を見て、大変嬉しく、ある種の感動を覚えました。皆さんのような学生が多く在籍している大学を誇りに思います。
宴も終わり気が付くと、後期授業は開始から一か月半ほど経過し、いよいよ本格化してきています。勉学に励み、学力をしっかり身に付ける絶好のシーズンを迎えています。その一方で、学ぶ内容も難解になり、勉学や研究を続ける中で思い悩むことも多くなってきます。しかし、心配することはありません。誰でも必ず壁に突き当たります。その時は、まず自分でよく考えることが必要ですが、いつまでも自分で抱え込まず先生や友人に訊ねることが大事です。その会話の中で直接解決策を見つけたり、ヒントを得たりすることができます。
また、特別研究や卒業研究などで友達と比べて自分の研究の進捗が遅くて悩むこともあります。これも気にすることは全くありません。研究テーマには必ず難易があり、面白いように成果が出るテーマもあれば、全く成果が出ないテーマもあります。皆さんが悪い訳ではありません。むしろ成果が出ないテーマのほうが奥が深く、より幅広い知識を身に付けることができます。卒業論文は関連研究の調査や研究経過の考察など、直接成果が出なくても、書くことはいくらでもあります。
それでも思い悩むことがあるかもしれません。「あの時もう少し頑張っておけば良かったのではないか」「自分の能力を超えているのではないか」と、自分を責めたり、自己嫌悪に陥ったりすることがあります。多かれ少なかれ誰にもあることですが、どうしても脳裏から離れない場合には自分一人で深刻に悩まず、先生や、大学にいくつか設けている相談窓口へ相談してください。皆さんのプライバシーを守った上で解決策を探ります。本学は、学生ファーストを基軸とした教育研究を進めています。全学的に皆さんの心身の健康をサポートするために明升体育_明升体育app-官网3年7月から全学保健センターも開設しています。
学生は大学の大事な大事な宝です。もちろん社会の宝でもあります。遠慮は無用です。悩む前に、どんな些細なことでも相談してください。共に解決策を探します。