明升体育_明升体育app-官网4年1月6日
明石看護キャンパスでは年に2回(夏と冬)のお昼休みに” International Week”が開催されています。本年度は12月13日(月曜日)、16日(木曜日)、17日(金曜日)と3日間に渡って、感染症拡大の予防を考慮して、対面と遠隔のハイブリッド形式で ”冬季International Week” が開催されました。
明石看護キャンパス
キャンパスの至る所に国旗が飾られ、International Weekの雰囲気を感じとることができました。
12月13日(月曜日)
地域ケア開発研究所 教授 梅田麻希先生
看護学部 助教 竹村和子先生
講師 相澤千絵先生
「外国で看護活動経験のある教員に聞いてみよう!」
12月16日(木曜日)
岡羽 玲依奈 さん(4年生 GLEP(グローバルリーダー教育プログラム))
「グローバル教養海外実践 in Thailand」
※現在はグローバルプロジェクト入門(海外)として開講
12月17日(木曜日)
伊藤 由香さん(本学卒業生:県立看護5期、ニュージーランド?オークランド在住)
「山あり谷あり ニュージーランドでナースのお仕事」
1日目の13日(月曜日)の発表では、梅田先生、竹村先生、相澤先生が「外国で看護活動経験のある教員に聞いてみよう!」と題してそれぞれの海外での経験についてお話されました。
まず、竹村先生から、2001年~2003年と2007年~2010年のウズベキスタンでのJICAでの活動についてお話いただきました。2001年~2003年での活動では、小児科大学の付属病院のICUで先天的な心臓病の患者さんの看護にあたられました。また、2007年~2010年の2回目の訪問では、健康管理に携わる活動をされました。
- 活動されていた言語は?
「ロシア語でした。同僚の多くは、ほとんどウズベク人で、ロシア語を問題なく使える人もいれば、聞けるけれどもあまり話せないという人もいました。また、ウズベク語政策が推し進められていた時期だったので、ウズベク語を話す人の子どもたちとは、言葉が通じないことが多かったです。」
「英語というツールはとてもよかったと思います。様々な書類なども英語で書かれているので、英語の勉強もしっかりしておいた方がいいと思います。」
写真左から 竹村先生、梅田先生、相澤先生
次に、梅田先生から2008年~2009年にNGO機関で働かれていた経験をお話いただきました。World Food Programme(世界食糧計画)という機関と協力して、その機関が作っている栄養補助食をミャンマーの山々に届けながら、子供たちの体重を測り、母親に健康教育をする活動をされていました。
- 何か準備しておいた方がいいことはありますか?
「マストでは無いですし、今はコロナ禍で難しいかもしれませんが、卒業旅行とかでもいいので、日本以外の環境に身をおいてみることが大切かなと思います。日本では「言わなくてもわかる決まり事」が多くて、疑問を抱かずに行動する世界で生きていますが、色々な常識を体験して、自分の許容範囲を広げておくことも大切だと思います。」
最後に相澤先生からウズベキスタンでのJICAの活動についてお話いただきました。2011年~2013年に首都タシケントにある産婦人科病院で活動されていました。日本人がスタッフとして入ったのは初めての施設で、分娩室での活動や、産後のケアをされました。
- 何か準備しておいた方がいいことはありますか?
「一緒に活動をする海外の専門家に、この人と一緒にやっていけそうだと思ってもらうには、やるべきことに誠実に取り組む姿を見てもらうことが大切だと感じました。そのためには、今からいろいろなことに積極的に取り組む姿勢を持ち続けることが準備になると思います。」
2日目 16日(木曜日)は、現在4年生のGLEP生、岡羽さんに約2週間にわたり参加したタイ?チェンマイ研修の体験談についてお話いただきました。
チェンマイ研修はネイティブ講師による英語語学研修のほか、タイの様々な文化を体験するフィールドワーク(例:寺院巡り?ムエタイ?象乗りなど)や、2泊3日の明升体育_明升体育app-官网ステイ等、様々な体験が凝縮されたプログラムです。
チェンマイ大学の学生たちのサポートもあり、安心?充実した日々であっという間の2週間であったと話されていました。GLEP生には、他キャンパスの学生も多く所属しています。
研修を通し、学部やキャンパスの枠を超えて日本人学生同士の仲も深まり、現在でも交流が続いているそうです。
17日(金曜日)は現在ニュージーランド在住の本学の卒業生、伊藤由香さんからニュージーランドで看護師免許を取得し働くまでをお話しいただきました。
伊藤さんはまず日本で6年間看護師として働かれたのち、オーストラリアで短期の看護師資格取得コースに参加されました。ところが、急な資格制度の変更で帰国を余儀なくされたそうです。
人生初めての大きな挫折を感じますが、持ち前の「負けん気」で3年後、再度、今度はニュージーランドにワーキングホリデービザを利用して渡り、アシスタントナースとして働き始めたそうです。この挫折から「次に何が出来るのか、切り替えることが大切」なことを学んだと言われます。
その後、無事、免許を取得し、現在は、同じ職場で正規の看護師としてお仕事をされています。
Zoomに映る伊藤さんは、まだ小さなお子さんを抱きながら、これから看護師を目指す学生の皆さんに向かって「人生何があるか分かりません。色々な挑戦をしていただきたいです。」また、「道は一本ではないです。自分らしい道を選んでください。」と締めくくられました。
挑戦は険しい道のりとなることが多いですが、是非、学生の皆さんも「負けん気」パワーでいろんな道を進んで欲しいと思います。